むち打ち症について



 私は医者ではないので正確なこととは言えませんが、日々事故対応している中でこの症状の話しがよく出ますので気がついたことを書きます。
これらの話しはお客様からお聞きした話しや事故相手の方からいただいた話、医師の方からの話、保険会社事故担当者からの話を総合したものです。

 通称「むち打ち症」と言われているケガですが、「頚椎捻挫」と言うのが医学用語のようです。要は「頚椎」=「首」ですから、首の捻挫ということになります。
交通事故に遭われた場合、少なからずぶつかった衝撃がありますが、自動車に乗っている場合シートベルトで体は固定していますが、首から上(頭)は固定されてません。
人間はおおよそ「体重の5分の1」が頭の重さといわれ、それを「細い首」で支えています。その時衝突の衝撃で頭が揺られてしまった場合、首を捻ってしまうことになるそうです。
だからむち打ち=首の捻挫となることが多いようです。
 受傷後、整形外科等の病院へ行き「交通事故に遭った」と言うと、多くは首のレントゲン写真を撮られます。
そして「骨には異常は無い」と言われても痛いと言うと「頚椎捻挫」と診断されるのは一般的です。事実、首から腰にかけての背骨の周りには多くの神経が通っているため、非常に敏感な部分であることからこのことが言えるでしょう。

 多い症状としては、寝違えた時のように首が回らないひどい肩こりのような感じが多く、さらにひどくなると頭痛吐き気手の痺れなどの症状が出る事もあるようです。余程のひどい衝突の場合はすぐに症状が出る場合もありますが、多くは事故発生直後は興奮していたり、緊張されていたりする為に特に何とも感じないけれども、一晩寝て翌朝起きると痛み出すということがよくありますので、そうなったらすぐに病院で診察を受け医師の指示に従ってリハビリをして下さい。

 足首やひざの捻挫は程度の違いはあっても多くの方が経験されたことが有ると思いますが、むち打ちも首の捻挫である以上、初期対処は同じ様です。
足などの場合、湿布して包帯等で固め安静にして回復を待つと言うのが一般的ですが、首の場合でも安静にして寝ているのが一番の薬のようです。起き上がっていると常に首に負担を掛けていることになるので寝ているのが良いでしょう。たまに首にギプスをつけている方を見かけますが、症状が重い場合は有効なようです。軽い症状の方や、重症でもあまり長期につけてしまうと逆に頭を支えている首の筋肉が落ちてしまうこともあるようなので、程々にした方が良いようです。首にギプスを巻くくらい重症の方はそうそう起き上がってもいられないと思いますが。
 次の段階で、整形外科などにリハビリに通うと電気マッサージや牽引機で引っ張ったりして徐々にほぐして行きます。程度によって対処やリハビリ期間は違うと思いますが、軽い方でしたら数日で完治終了となるでしょう。重症な方でも治療に専念できる方は比較的早く完治します。しかし仕事などでなかなか休めない上、リハビリも満足に通えない方の場合いつまでも直らないと言う方は多いものです。先日もとある飲食店の店長さんより相談を受け、先の症状だったのですが、「昼休憩には毎日病院へリハビリに通っているが、店の営業時間中は重い中華なべを振っているせいか良くならない。誰か代わりの人がいて、自分は軽い仕事に専念できればまだいいのだろうけどね。」とおっしゃっていました。
結局その方は半年以上リハビリに通われたそうですが未だに完治はしていないようです。完治しない(=後遺症)状態で悩まれている方も大勢見ておりますが、多くは休めなかったとか忙しくて治療ができなかったという方が多いです。皆さんそれそれにご事情がありますので「仕事するな」とは言えませんが、体調の本当に悪いときには体を休めることも重要です。

 レントゲン結果で骨の変形が認められるケースもたまにありますが、多くの方は神経症状の場合が多いです。
保険会社は交通事故等「外傷性」のむち打ち・腰痛であればもちろん補償されますが、持病のように慢性的であったり別に何をしたわけでもないが・・・という場合は傷害保険約款上「他覚症状が無い場合は免責」としている場合が多いのでご注意ください。


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